整理収納

捨てられない原因 5選

2023年11月23日

第二次世界大戦の影響

以前「捨てられない原因」をテーマにインスタLIVEを行ったところ、とても盛り上がりました。

皆さんの関心事なんだということがよくわかりました。

子どもの頃、ものを粗末にしてしまったりまだ使えるのに捨ててしまうと、よく祖父母に「戦争中はものがなくて苦労したんだ。捨てたらもったいない」と叱られました。

子どもながらに「ものを大切にしよう」と捨てずにとっておいた記憶があります。

この記事では「捨てられない原因」について書いていきたいと思います。

捨てられない原因①しつけや教育・家庭環境

私が訪問サポートを行う中、捨てられない原因として感じるのは「捨てるのはよくない」というしつけや教育を受けた、またはそういった環境で育ったということが原因だと強く感じます。

多くの日本人が捨てたらもったいないマインドの中成長しました。

いつか時代は令和となり、なんでもものが手に入る時代となりました。

状況は昔と大きく変化したにもかかわらず、多くの日本人のマインドは変化しないままなのです。

そのため、要・不要の区別がつきにくいという方も多く存在します。

皆さん最初は「ほとんど捨てるものはないと思います」とおっしゃるのです。

でも、要・不要の区別がつくような声掛けを行っていくと気付かれるのです。

「これも要りません」と…
結果、ものすごい量の手放をされる方もいらっしゃいます。

捨てられない原因②高かったから

次に皆さんが手放しで苦労されている原因は「高かったから」です。よく「これ高かったんだよなぁ」と言うフレーズを耳にします。

頑張って働いて自分へのご褒美に!とボーナスで買ったブランド品。その時は喉から手が出るほど欲しかった。

でもね、よくお伝えさせていただくのは、「今リサイクルショップへ持っていったらいくらになりますか?」「今の査定額が現在の価格なのです」と…

現在の価格と向き合い、そのまま持ち続けるか手放すかどうか、よく考えてみてくださいね!

捨てられない原因③思い入れが強い

これもお客様と片付けていると上位に上がってくる感情ですね。

「パタンナーのお友達が就職して初めて作った服をくれたんです」「漢字の苦手な娘が一生懸命漢字を練習して、漢検に受かった時に名前が載っていたクラス便りなんです」「父が大切にしたからといって、母が亡くなる前に渡されたものです」などなど...

たくさんの思いに触れてきました。

それは手放せない!と共感するものばかり。

最近、仲よくさせていただいているパートさんのお兄さんが、脳梗塞で倒れてしまったのです。

一命を取り留めたものの、記憶が曖昧になってしまうという悲しい出来事がありました。

リハビリを終えて帰宅したお兄さんの第一声は、ものの多さに驚き「これ全部捨ててええで」だったそうです。記憶が曖昧になってしまい、ものへの愛着が薄れてしまったとのこと。

ものへの情がうつりやすい方ほど、手放せないでいるということが多いようです。

捨てられない原因④まだ使うかもしれない

まだ使うかもしれない…

これは一番最初に持ってきてもよかったかもしれないくらいよく耳にするフレーズです…。

ありますよね!しばらく使っていなかったから、もういいかなぁと思って手放したら、すぐに必要になったこと!!

その時の後悔と言ったら、この世の終わりかと思うくらいの悲しい感情...なんて損をしたんだろう…

実は誰もが味わったことのあるこの感情は「損失回避性」という心理状態なのです。

人間は特をしたいという感情よりも、損をしたくないという感情の方が強いそうです。

なので、私は「ああ、捨てなければよかったと」思ったとき、「損失回避性」の心理状態に陥っているんだと考えるようにしています。

「損をしたくない」という感情をコントロールするのです。

よくよく考えてみれば、コンビニや百均に売っていたり、他のもので代用できたりします。

冷静に考えると大した事ではなかったりします。

それよりも、ものにスペースをとられてしまうことの方が損したような気持ちになってしまいます(笑)

捨てられない原因⑤頂いたものだから

これもらったんだよなぁ」と頂きものをじっと見つめられているお客様の姿をよく目にします。

「きっといただいた方のお顔が浮かんでいるのではないかなぁと想像します。

頂きものを手放すということは、相手の厚意を無碍にしてしまう行為なのではないかと感じる方も多いはず。

でもね、逆の立場になってみてください。

頂いたものって忘れないけれど、あげたものって覚えていないことも多い。

くださった方もあげた相手が扱いに困ってまで持っていて欲しいとは思わないと思います。

むしろ、手放せないでいるあなたを苦しめてる方が辛いのではないでしょうか?

まとめ

捨てられない原因①しつけや教育・家庭環境

捨てられない原因②高かったから

捨てられない原因③思い入れが強い

捨てられない原因④まだ使うかもしれない

捨てられない原因⑤頂いたものだから

捨てられない原因、皆様はいくつ当てはまりましたか?

もしかすると、全部当てはまるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ご訪問の際、お客様のお宅へお邪魔するときには、「収納は過去を詰め込む玉手箱ではないのです。今でいっぱいの収納にしましょう」とお伝えしています。

収納を開けたとき、今使うもので溢れていたら、なんだか運気も上がる気がしませんか?

ものはお会計を済ませた瞬間から、過去の自分が購入したものになります。

欲しいから、ストレスを発散したいから!

その気持ちは十分分かりますが、買うときにずっと使う未来を描けているのか?ちょっとだけ意識するだけで買い物の仕方が変わります。

出費が抑えられ節約にもなっちゃいますよ!

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